倉庫などで製品を保管する時には条件を守る必要があります。ほとんどの場合が、屋内の室温管理で問題ありませんが、場合によっては、冷暗所での管理が求められていることがあります。冷暗所は光の当たらない1度から15度ぐらいが適当と言えます。一般的な室温は15度から25度ぐらいを想定しています。
室温でも季節によってはその範囲から逸脱する場合もあり、適切な温度管理が必要です。製品の性状に影響を与えない範囲はメーカーによって定められています。もし何も注意書きがない場合でも、室温での温度管理をしておけば問題ありません。温度管理の最も難しいところは、一定時間温度が安定していても意味がないと言うことです。
一度でも範囲外になった製品は物質が変質するなどのトラブルになる恐れもあり、注意が必要です。製品が保管されている間はしっかりと責任を持って管理する必要があり、そのために必要な温度管理はロガーなどの継続的に温度を記録するようなタイプです。それなら一定時間ごとに自動的に記録されて温度の変化を確認できると言うものです。もし、測定結果のグラフを見ていて、怪しい部分があれば明確にしておきましょう。
温度の上昇が製品にどのよう影響があるのかを知っておくと現象の確認がしやすくなります。また、その記録は法律などによって定められた期間保管しておく必要があり、リコールなどを行う時の回収対象の範囲の特定に必要な根拠資料となります。